Japan


東芝トップページ > 企業情報 > 投資家情報 > 個人投資家の皆様へ >

音声読み上げ用音声ファイル(wav形式/11.9MB)

※読み上げの音声は当社技術による合成音声です。読み上げの対象は記事の本文のみであり、図表や注釈部分は省略しています。

個人投資家の皆様へ

優れた技術や最新の研究成果

  • 目次ページへ
2013年4月

文字を消してコピー用紙を再利用

ペーパーリユースシステム 「Loops」

環境への配慮と経費削減の両面からオフィスの印刷物を減らすことは重要ですが、なかなか容易ではありません。そこで登場したのが、印刷した文字を消して用紙を再利用できるペーパーリユースシステム「Loops」。東芝テック・研究開発センターの橋爪先生にお話を伺いました。

文字が消える秘密は無色になるトナー

ニャンダロー:僕は最近、文字を消せるボールペンをよく使うんだニャ。東芝にも、消えるインクを使ったMFP(複合機)用トナーがあったと思うけど…。

今回の先生 東芝テック研究開発センター 橋爪弘さん

橋爪先生:トナーは2003年、MFPは2004年に発売しているよ。当時としては画期的な技術だったけど、このトナーの文字を完全に消すには2時間の加熱と1時間の冷却が必要だったんだ。
今回、東芝テックが発売したペーパーリユースシステムLoopsは、印刷した文字を瞬時に消すことができ、ストレスなく用紙を再利用できるよ。

ニャンダロー:一体どうやって消しているんですか?

先生:正確にいうと、消すのではなく無色にするんだ。秘密はLoopsの印刷で使われるトナーにあってね、その中に含まれる印刷した文字などを発色させる色材が鍵なんだ。
色材っていうのは、マイクロカプセルの中に色素と発色剤、さらに消去剤を入れたもの。その中の色素と発色剤が結びついて色を出すんだけど、そこに熱を加えると、消去剤が色素と発色剤を切り離すため、無色になり、文字が消えたように見えるんだ(図1)。

図1 どうやってトナーの色が消えるの?

ニャ:コピーするときにも加熱してトナーを紙に定着させていますよね。

先生:そこが東芝の技術力。通常、コピーなどの印刷では、トナーを150℃程度に加熱して内部の樹脂を溶かして用紙の上に定着させる。ただ、その温度では色材の消去剤も働いてトナーが無色になってしまう。そこで、消去剤が働く温度より低い温度でトナーが用紙に定着するように、トナーの製造方法や樹脂などの材料を工夫したんだ。さらに、トナーを定着させるLoops内部のユニットの構造も大幅に改良して、低温で定着できるように工夫してあるんだよ。

ニャ:ニャるほど、トナーを定着させる温度を低く、文字を消すときにはそれより高い温度で加熱してトナーを無色にするんですね。

文字を消した用紙を分類して再利用

図2 色を消して分別する消色装置

先生:Loopsは、印刷をする複合機とトナーを無色にする消色装置で構成されていて(上写真)、消色装置では再利用できる用紙とそうでない用紙を自動的に分別するんだ。
消色装置には、スキャナーが内蔵されていて、色材を加熱して透明にした後、きちんと文字などの印刷が消えているか確認しているんだ。例えば、資料に普通のボールペン等で書きこんでいたりすると、その文字は消えないので再利用不能と判断される。再利用できる用紙とできない用紙は、ちゃんと別々のカセットに収納されるんだよ。また、このスキャナーは消色する前にも使われていてデータを電子文書として保存できるから、用紙の文字を消しても、データは残して後で読むこともできるんだ(図2)。

ニャ:市販のフリクションペンのような消せるボールペン※1で書き込みをするとどうなるのかニャ?

先生:トナーと一緒に消せるよ。会議資料にメモを書き、データとして保存しながら、用紙は文字を消して再利用できるんだ。

業務を効率化し、環境負荷を低減

図3 用紙の再利用でCO2を削減

先生:私たちはよくコピーを利用するけれど、それを手にするまでに最も環境に負荷をかけているのは一体なんだと思う? 実は用紙の製造なんだ。Loopsを使えば紙を再利用できるから、例えば5回の利用※2で約57%のCO2削減になるんだよ(図3)。
書類の電子化が進んでも、業務で扱うデータ量はどんどん増えているから、紙の印刷を全てなくして仕事をすることは現実的には無理だよね。だから、使う用紙の量を削減していくことが環境保護にとても有効なんだ。

ニャ:紙を大事に使って、環境に配慮するためにもこの技術はすごく役立つんですね。先生、ありがとうございました。


  • ※1 Loopsで使用する消せるトナー色材は、株式会社パイロットコーポレーションとの共同開発です。同社の消える筆記具「フリクション」シリーズで書いた文字は、Loopsで消すことができます。
  • ※2 A4のPPC用紙を月に4500枚、5年使用した場合(当社機比)



目次

PDFファイルをご覧いただくには、Adobe® Reader® が必要です。

Get Adobe Reader

本ホームページには、業績見通し及び事業計画等も記載しております。それらにつきましては、各資料の作成時点においての経済環境や事業方針などの一定の前提に基づいて作成しております。従って、実際の業績は、様々な要素により、これらの業績見通しとは異なる結果となりうることをご承知おきください。

社長メッセージ

社長メッセージ 取締役 代表執行役社長

ニュース&トピックス

最新IR関連資料

お問い合わせ