ATMネットワークシステム「AXシリーズ」の商品化について-大規模から小規模システムまで大容量化、高速化が可能- 1995年7月6日 当社は、マルチメディア技術の発達に伴うデータの大容量化・高速化に対応可能な AT Mネットワークシステムとして、大規模から小規模までの企業内ネットワークシステムが 構築可能な「AXシリーズ」3シリーズ4モデルを開発し、本日より営業活動を開始します。 新製品は、①企業内の大規模な基幹ネットワークに対応するATM交換システムとして 主要部の2重化を可能にすることにより、高い信頼性を実現した「AX-4000ファミ リ」をはじめ、②業界最高のパケット処理性能およびフレーム処理性能を実現した、 ATM対応パケット交換システム「AX-2000ファミリ」および、 ③パソコンやワークステーションの通信能力に最適なATM25(25Mbps) に対応することにより、既存のLANのデータ転送速度を高速化する、 ATM-LAN構築用のワークグループスイッチなどの「AX-1000ファミリ」 から構成されており、小規模なパソコンLANから大規模ネットワークまで、 現在のネットワークシステムを生かしたまま、段階的に高速ネットワークを 構築することが可能です。 当社は、大容量化・高速化に対応したATM技術を、次世代のマルチメディアに 対応可能な技術として位置付け、今回、新製品をシリーズ化して販売することにより、 急速な伸長が予想されるATMネットワーク市場に本格的に参入するものです。
新製品の主な概要製品名 形 番 価格(消費税別) AX-4000 ATM交換システム 1,200万円より ファミリ AX-4100 (一重化) AX-2000 ATM 対応パケット交換システム 830万円より ファミリ AX-2700 (基本システム) ルータ機能付きプロトコル変換装置 200万円より AX-2300 AX-1000 ATM - ワークグループスイッチ 145万円より ファミリ AX-1300 *95年7月より順次出荷開始 開発の背景と狙い映像や音声などのデータをデジタル化したマルチメディア技術の発達と、 インターネットの普及をはじめとするコンピュータネットワークの発達に伴い、 ネットワーク回線を通じて伝送されるデータの大容量化が急速に進んでおり、 より大容量のデータを高速で効率よく送信でき、しかも低コストで構築できる 情報・通信ネットワーク技術が求められています。現在のLANは、集線装置(ハブ)などを用いて各端末を接続するイーサネット 方式などが主流となっていますが、全ての端末がデータの伝送帯域を共用するため、 データ量が増加するにつれ、伝送効率が低下するなどの問題があります。 ATM(非同期転送モード)技術は、全てのデータを53バイトの固定長セル(小包) にして送信する方式で、各セルにはそれぞれヘッダ(あて名)が付けられており、 通信相手を瞬時に判断して専用の伝送経路を設定できることから、伝送帯域を有効に 使用でき、音声や動画像データを含む大容量のデータを高速に伝送することができる マルチメディアネットワークでは、今後主流の技術となることが予想されます。 当社は、このATM技術を次世代のネットワークシステムに不可欠な技術と位置付け、 従来より技術開発を行ってきましたが、今回、大規模システムから小規模システムにまで 対応可能なATMネットワークシステム「AXシリーズ」のラインナップを 揃えることにより、現在のネットワークシステムを生かしたまま、段階的に、 低コストで高速ネットワークの構築を可能にするものです。 これにより、当社は、ATMネットワーク市場に本格的に参入するとともに、 今後もATMネットワーク製品のラインナップの拡充を図っていきます。
新製品の主な特長「AX4000ファミリ」
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