開発の背景とねらい

 近年、空調、照明などの各種設備を監視・制御するためのビル管理システムの 導入が盛んになってきています。これらのビル管理システムの市場は、 監視盤(コンピュータ)本体、中継器、端末センサ等の計装機器、工事・ メンテナンス市場から構成されており、今後、大規模ビルから中小規模ビルへの 普及も進むことから、2000年には約2400億円の市場規模が見込まれています。

 このような中小規模ビルへの普及が進む一方、ビル設備の多様化も進んでおり、 従来のシステムでは、中央に大型コンピュ-タ-を設置し多種多様な設備機器を 一括して管理する集中制御型の管理システムはコストが高い、1台のコンピュータで 様々な設備をきめ細かく制御することが難しい等の課題が生じています。 このため今後は、各設備別に柔軟性のある高機能な制御管理システムを設け、 さらに全体を管理させる分散制御型のシステムに需要が移行していくと考えられます。
 また、テナントビルにおいては空調、照明についてユーザーが個別に自己の都合に あわせて制御したいというニーズが高くなっており、特に空調設備については ビル用マルチエアコンなどの個別空調方式が主流となっています。

 こうした中で、中小規模ビルを中心に、ユーザー側の個別制御に加え、ビル全体と しても、ユ-ザ-別に、季節、祝祭日、勤務時間等に応じたきめ細かな空調制御を 集中して行うことで、今までのビル空調と比較して快適かつ効率的な空調を 実現したいというニーズが高まるとともに、将来的に照明設備などの施設管理にも システム拡張ができ、施工工事が簡単で、特別な管理者をおかずに簡単な操作で 集中制御ができるシステムへの要望が高まって来ています。

 新製品はこうしたニーズに応え、空調制御・管理を主体に、優れた運転制御機能と システム拡張性を備えた空調管理システムとして商品化したものです。


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