商品化の背景と狙い

 冷凍冷蔵庫の需要は堅調な買い替え需要に支えられており、95年度の 市場規模は過去最高だった94年度とほぼ同水準の約461万台が見込まれ、 96年度も引き続き堅調に推移すると見込まれています。

 また、300リットル以上の冷蔵庫の構成比は年々増加しており、96年度には 全体の56%を占めると予測されます。300リットル以上の冷蔵庫のうち、 ミッドフリーザータイプの構成比は、当社が90年に業界で初めて同タイプを 商品化して以来、大形冷蔵庫の主力として年々増加を続けており、96年度には 約65%まで拡大すると予測されています。

 一方、家庭での総電力使用量のうち、冷蔵庫の使用電力量の比率は約2割を 占めており、当社の調査では、新規に購入する際に低消費電力を重視する割合が 6割を越えています。

 このような中で、低消費電力タイプの冷凍冷蔵庫が求められるとともに、従来 高級機種がメインだったミッドフリーザータイプの仕様に対するユーザーニーズも 多様化し、普及タイプの機種が求められています。

 当社は、収納量だけではなく、使い勝手、収納性、基本性能を向上させた「収納名人 シリーズ」を昨年商品化しましたが、今回、新しい「収納名人シリーズ」として、 業界最高の省エネ性能と収納性の向上を実現した新製品を商品化するとともに、 多様化するニーズに応えるため、新たに普及タイプ2機種を商品化し、ラインナップの 拡充を図るものです。

 また、家庭用フリーザーの市場規模は、冷凍食品の増加もあり、93年度の 約27万台に対して、96年度は約45万台が見込まれており、今後も大幅な伸長が 期待されています。家庭用フリーザーについては、台所へ設置し、日常的に使用する 用途が約7割を占めることから、霜取りなどの手間がかからない省スペースタイプの フリーザーが求められています。

 当社は、このようなニーズに対応するため、霜取りの手間がかからない ファンクール方式で、省スペースタイプの家庭用フリーザー3機種を商品化することに より、今後高い伸長が期待できる家庭用フリーザー市場に本格的に参入するものです。


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