富士工場における家庭用ルームエアコン生産累計1,500万台の達成について

1996年3月13日

 当社富士工場(工場長:浅沼 肇, 静岡県富士市)における家庭用ルーム エアコン生産累計台数が、本日をもって1,500万台を突破します。 当社はこれを記念し、同工場において記念式典を本日開催します。

 当社は、昭和28年に柳町工場でルームエアコンの生産を開始し、その後、 昭和34年12月にエアコンの生産拠点を富士工場に移管しました。 以来36年間、富士工場は、ルームエアコンをはじめ業務用エアコンなど、 当社のエアコン事業の開発・生産の拠点として生産活動を続け、本日をもって 同工場における家庭用ル-ムエアコンの生産累計台数が1,500万台を 突破することになりました。

 富士工場では、昭和36年には世界初のスプリット形エアコンをはじめ、 昭和56年には国内初のインバーターエアコンを開発・生産するなど、 常に業界をリードした製品を世の中に送り出してきました。
 また、平成5年には、「デジタルツインロータリーコンプレッサー」の採用により、 年間電気代を大幅に低減した省エネタイプのエアコンを開発し、業界における 省エネエアコン開発のさきがけとなりました。以後、当社のエアコンは3年連続 「21世紀型省エネルギー機器・システム表彰(省エネバンガード21)」を 受賞しています。

 本日完成予定の1,500万台目のルームエアコンは「RASー251GD」で、 今年度「グッド・デザイン商品」に選定されるとともに、「省エネバンガード21」 の「省エネルギーセンター会長賞」を受賞した製品です。
 本製品は、年間通して使用できる「年間空調」を商品コンセプトとしており、 富士工場の開発、製造部門を中心に、各部門が新製品の開発ならびに製造の革新に 取り組んだ「エアコン革新アクションプログラム(A-50)」の結果、 昨年10月1日に商品化したものです。

 なお、本日の生産累計1,500万台を記念して、富士市内の3つの福祉施設 (「ふじいずみ」「市民ふれあいバンク」「吉原つくし」)に当社のエアコンを 寄贈します。

 当社は、今回の累計生産台数1,500万台の達成を空調事業発展のワンステップ として、今後さらに同事業の国内外への積極的展開を進めて参ります。


富士工場エアコン生産関連年表

昭和34年  ウインド形エアコンの生産開始
36年  スプリット形エアコン開発(世界初)
43年  セットフリーエアコン開発(世界初)
50年  ヒーターレスヒートポンプエアコン開発
53年  マイコン搭載エアコン開発(日本初)
55年  JIS通商産業大臣賞受賞
56年  電気集塵機能付エアコン(冷房専用)(業界初)
 インバータエアコン開発(日本初)
59年  マイルズ賞受賞
62年  蓄熱エアコン開発(日本初)
 高速回転インバータエアコン開発
63年  ツインロータリーエアコン開発
平成 元年  ふく射パネルヒートポンプ開発(業界初)
 生産累計1,000万台達成(11月)
3年  能力分配制御採用マルチエアコン開発(日本初)
4年  JIS通商産業大臣賞受賞(2度目)
5年  省エネエアコン開発
6年  省エネバンガード21通商産業大臣賞受賞
 ISO9001認証取得
7年  省エネバンガード21省エネルギーセンター会長賞受賞
 グッドデザイン商品認定証受賞
8年  省エネバンガード21省エネルギーセンター会長賞受賞
 生産累計1,500万台達成


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