DVDソフト制作システムに関する提携について 1996年3月21日 株式会社 東芝 株式会社東芝とダイキン工業株式会社は、次世代高密度光ディスクDVDの 規格に合ったソフトを制作するための統合制作システムを協力して開発し、 販売することについて合意しました。 本合意に基づき、両社は、株式会社東芝が開発したMPEG2*1エンコーダー システム、デコーダーシステムやリニア映画*2用オーサリング*3ソフト、 ダイキン工業株式会社が開発したインタラクティブなソフトまで幅広く対応できる DVD用オーサリングシステム「シナリスト2」、同社が販売提携を結んでいる ソニックソリューションズ社(本社:米国カリフォルニア州)のハイ クオリティーオーディオ編集システムを統合し、DVDソフト統合制作システム として全世界で販売していきます。 DVDは、コンパクトディスクと同じ直径12cmの光ディスクで、片面一層で 4.7ギガバイトの記憶容量を持ち、MPEG2画像圧縮による高画質映像、 DolbyAC3音声圧縮による映画館並の高音質音声で、133分*6の 映像ソフトを収録することができます。また、単に映画を収録するだけでなく、 DVDの大容量を活用して、複数言語の音声・字幕の切り替え、パレンタルロック、 マルチストーリー、マルチアングルといった機能を持ったインタラクティブ映画や、 電子百科事典、電子カタログ、電子マップやゲームソフトなど、さらに インタラクティブ性が高いマルチメディアソフトとしての利用が期待されています。 株式会社東芝は、DVDフォーマット制作のリーダーとして当初から技術開発に 取り組んでおり、DVD関連技術の重要な位置を占める機器として同社が世界で 初めて開発・実用化したMPEG2リアルタイムエンコーダーは、高品位の 可変レート制御、映像シーンや画面構成に応じた符号配分制御、グラフィック ユーザインターフェイスによるシステム制御といった特長を備えており、 こうした優れた性能が米映画業界からも高く評価されています。 株式会社東芝とダイキン工業株式会社が提携し、両社とソニックソリューションズ社 のそれぞれの優れた技術を持ち寄りDVDオーサリングシステムとして 統合することで、映像、音声等の様々な素材の取り込みから高品位なDVDディスク 用マスターメディアの作成までを短時間で高い品質と信頼性のもと一貫して 行うことのできるDVDソフト統合制作システムが完成し、リニア映画ソフトの 制作だけでなく、DVDならではの高画質、高音質、インタラクティブ性を 持ち合わせたソフトの制作環境が整うことになります。 マルチメディア時代のコアとなる次世代高密度光ディスクDVDの様々なソフトの 制作環境を整備するため、本システムによるソフト制作サービスの実施や システム販売を展開するとともに、システムの機能向上を進めるなど、 両社において今後さらに協力関係を強化していきます。 (注)
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