システムの開発環境

  1. ソフトウェア開発環境として、日本ヒューレット・パッカード株式会社 (日本HP)の「E3492Aプロセッサ・プローブ」が提供されます。 「E3492A」はすでに、当社の32ビットRISC形マイクロプロセッサ 「TMPR3901F」対応として出荷されていますが、新たに 「TMPR3904F」をサポートする予定です。
    従来、半導体チップの出荷からツールの出荷まで時間がかかっていましたが、 「TMPR3904F」には、日本HPと当社が共同開発したデバッグ・ モジュールが搭載されているため、半導体チップの出荷時にリアルタイム・ デバッグ・ツールの提供が可能です。また、開発環境としては、ソフトウェア のみならずPCIバス、ハード・ソフトのインテグレーションまで含めた幅広い デバッグ環境が日本HPから提供されます。

  2. 「TMPR3904F」のコアである「R3900」用に最適化された Green Hills Software社製のC/C++コンパイラ、アセンブラ、リンカ、 ライブラリツール、マルチデバッガは株式会社アドバンスドデータコントロールズの 技術サポートをもとに東芝情報システム株式会社より提供されます。

  3. 株式会社電産から「TMPR3901F」を搭載した標準ボードが 提供されています。
    この標準ボードはVMEまたはEISAバスに対応しており、ROM、RAM その他Ethernetやシリアルポート等を搭載したシングルボード コンピュータで、GHS社製のコンパイラやデバッガを用いて 「TMPR3904F」を含む「R3900ファミリ」の評価を行うことができます。

  4. リアルタイムOSについては、サードパーティー各社から 「TMPR3904F」のコアである「R3900」をサポートする製品が 提供されます。Wind River Systems社製リアルタイムOS「VxWorks(R)」は すでにサポート済みです。また、Integrated Systems社製リアルタイムOS 「pSOSystem」も「TMPR3904F」の量産時期までにサポートする予定です。 さらに、東芝情報システム株式会社よりμITRON仕様準拠のリアルタイムOS「UDEOS/r39」が サポートされる予定です。
    なお、開発環境に伴うコンサルテーション、アプリケーション開発等の支援も 東芝情報システム株式会社が行います。これにより、エンジニアリング ワークステーション、パソコンをホストマシンとするクロス開発環境を 構築することができます。


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