新製品の主な特長

1.最短0.6秒の高速スキャンと50秒連続スキャンを実現

X線管を高速に回転させるためのガントリの機構を強化することなどによって、 スキャン時間を最短0.6秒と当社従来機種にくらべ約3分の2に短縮しています。 また、スキャンサイクルも当社高級機種「Xvision/SP」と同等の約2秒を 実現するとともに、連続スキャン時間も高級機種と同レベルの最長約50秒を 実現しています。

2.小形・省スペース化により集団検診車への搭載も可能

高密度実装技術の採用によりX線高電圧装置やデータ収集部を小型化するとともに、 高速回転する検出器から本体へデータを光伝送する機構を採用することによって、 従来別ユニットであったX線高電圧装置を本体に内蔵し、本体のコンパクト化を実現 しています。これによって、本体、寝台、操作を行うコンソールの3ユニット 構成でのシステムを実現し、これまで設置が困難だった約20 ?程度の部屋や 集団検診車への搭載も可能です。

3.高速画像処理により撮影時間を短縮

64ビット高速画像処理プロセッサの採用によって画像再構成時間は標準で 5秒(ヘリカルスキャン時8秒)を実現し、標準装備のヘリカルスキャンと合わせ、 撮影時間の短縮や患者への負担の軽減が可能です。また、CPU(中央演算装置)の 高速化により操作性が大幅に向上しています。

4.高X線出力を実現

大出力24kWのX線ジェネレータを搭載するとともに、X線管も大容量2MHU (メガヒートユニット)管を標準装備しています。
また、オプションで3.5MHU(メガヒートユニット)管も搭載可能です。

5.大容量ディスクの搭載

ヘリカルスキャン方式による検査効率の向上に対応し、ディスクの大容量化を図り、 画像1400枚、生データ200画像相当分の保存が可能です。

6.末梢血管なども容易に診断可能

640ch(チャンネル)高効率検出器により、低撮影条件下で最高14 lp (ラインペア)/cm(0.36mm相当)の 空間分解能(*2)を達成しています。きめの細かい 画像が得られ、末梢血管や微少な骨も容易に検出することができます。また、 密度分解能(*3)は2mm(0.5%)で 血腫や早期癌などについても診断が容易になります。

7.画像自動補正処理により高精細画像を実現

骨を透過する際のX線の変質による測定値のずれや臓器の自律運動の影響を 画像処理時に自動的に補正するソフトの採用により、脳や内臓の検査画像をより 鮮明なものにしています。(ビームハードニング補正/体動補正)

8.患者への撮影負荷を軽減

コンパクト化を図りながらも、本体の開口径72cm、寝台上部の幅47cmと、 世界最高クラスの仕様を実現しており、患者への圧迫を低減し快適な撮影環境を 実現しています。

9.高速並列処理による検査の効率化

64ビットCPUに加え、高速32ビットCPUや大容量半導体メモリを 採用しており、撮影、画像観察、画像処理、フィルム撮影、データ保存などの 一連の作業を並行して行うことができ、検査の効率化が図れます。

10.優れた操作性

72種の撮影手順を事前にセットできるエキスパートプランを採用しており、 事前に検査に必要な撮影手順を選択することにより、最小限の操作で撮影が 行えます。


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