インドネシアにおけるカラーブラウン管の製造・販売合弁会社の稼働開始について

1996年6月24日

 当社は、インドネシアにおいて、住友商事および韓国オリオン電気、インドネシアの TGI社(P.T. Tabung Gambar Indonesia)との合弁により、中・小形のカラー ブラウン管の製造・販売会社「TEDI社」(P.T. TOSUMMIT ELECTRONIC DEVICES INDONESIA)の製造工場の建設を進めてきましたが、このたび生産体制が整い、 本日から稼働を開始します。

 新会社は、東南アジアを中心に拡大する中・小形のカラーブラウン管の市場 ニーズに対応するため平成7年12月に設立したもので、本年8月から14インチ および20インチのカラーブラウン管の本格量産を開始します。生産能力は、 年産230万本です。

 新会社は、東ジャカルタ工業団地内に11.3ヘクタールの土地を有し、平成7年 7月より建家の建設に着手し、このたび稼働を開始したもので、投資額は、建設費、 設備費を含めて約100億円です。
 建家面積は、約3万1千平方メートルで、従業員数は、約1,100名です。

 また、当社は、市場に密着した生産体制を確立するため、インドネシアにおいて カラーテレビの製造を行う「東芝家電製造インドネシア社」を平成8年2月に設立し、 建家の建設、製造設備の導入を進めてきましたが、本年4月に建家が完成し、 今月末に稼働を開始する予定です。14インチおよび20インチのカラーテレビを 製造するもので、今年度は約40万台、平成9年度には100万台の生産を 見込んでいます。

 「TEDI社」が製造するカラーブラウン管のうち、約30%は、「東芝家電製造 インドネシア社」と当社のシンガポールの家電製造・販売現地法人「TSP社、 日本名:東芝シンガポール社)」に供給する予定です。

 カラーテレビの世界市場は、平成8年は対前年比104%の約1億970万台が 見込まれています。このうちアジア地域においては急速な普及が進んでおり、 同地域における平成8年の市場規模は、対前年比約110%と高い伸長が 見込まれています。
 また、インドネシアの市場規模は、平成7年は約180万台でしたが、今後も 年率二桁以上の高い伸長が見込まれており、平成10年には250万台の市場規模が 予測されています。

 当社は、ブラウン管とカラーテレビの新会社の製造を開始することで、 インドネシアをはじめ、拡大するアジア市場を中心とした旺盛な需要に対応して いきます。


「TEDI社」の概要

社名 P.T. TOSUMMIT ELECTRONIC DEVICES INDONESIA
(日本名:TEDI社)
社長名 垣内 博文(かきうち ひろふみ)
資本金 4千万USドル
出資比率 当社28%
(住友商事22%、韓国・オリオン電気15%、インドネシア側35%)
所在地 東ジャカルタ工業団地内
従業員数 約1,100名


東芝家電製造インドネシア社

社名 P.T. TOSHIBA CONSUMER PRODUCTS INDONESIA
(日本名:東芝家電製造インドネシア社)
社長名 大滝 紀克(おおたき のりかつ)
資本金 15億円
出資比率 当社 5億円、東芝シンガポール社 10億円
所在地 東ジャカルタ工業団地内
従業員数 約350名


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