商品化の背景とねらい

 X線診断装置は、患者にバリウムを投与して、X線で胃や腸などを透視、 撮影するために広く使用されています。特にX線テレビ診断装置は、X線画像の 撮影だけでなく、フィルム現像を待たずに画像透視をモニタ上で行えることから、 必要な部位を特定してからの撮影が可能である、造影剤検査などで検査部位の経過を 逐次モニタで確認できるといった点から検査効率の向上が可能です。X線診断装置の こうした機能向上に伴い、従来の胃・腸などの消化器系の透視・撮影だけでなく、 胆管や膵管などの造影剤撮影など多目的撮影にも対応した操作性を備えた装置が 求められています。

 新製品はこうしたニーズに応え商品化したもので、透視画像をテレビモニタに 映し出すCCDカメラ装置に半導体メモリを搭載することで、従来高額な高機能 画像処理装置をオプション追加して実現していた透視・撮影画像のメモリ保存を、 本体ユニットのみで可能にしています。これにより、透視・撮影した画像を7枚まで 保存し、保存した画像と透視像の2枚の画像をモニタ上に並べて表示でき、 内視鏡を使用した胆管・膵管造影検査、超音波診断装置を使用したカテーテル挿入に よる胆管・膵管造影検査、整形外科領域のミエログラフィー検査(脊椎造影検査)、 気管支造影検査、尿管造影検査等での術前・術後の比較など、多目的検査にも 簡易に対応可能としています。


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