開発の背景と狙い

 マルチメディア化の進展にともない、各種OA機器の情報処理量が 増大してきており、プリンタの印刷速度の高速化やファクシミリの出力画像の 高解像度化、ハードディスクの記憶容量の拡大などが求められています。
 このため、制御用マイコンには、各種情報機器の機能の多様化と高速処理の実現に 向けたパフォーマンスの向上が必要となっています。

 制御用マイコンは、情報処理の高速化・高精度化が求められている中で、 16ビットから32ビットタイプへの移行が進んでおり、また主制御部の設計を 容易に行うために機器の制御プログラムの基本的な部分を変更することなく、 上位のマイコンに置き換えることも求められています。
 新製品は、このようなニーズに対応して商品化したもので、従来の16ビット マイコンに比べ、約4倍の高速処理を実現するとともに、従来の16ビット マイコンとの互換性も備えています。

 「TLCS-900/H2」シリーズは、1チップでマルチメディア機器の 主要な機能を実現するシステムLSIのコアとしてASIC対応も可能です。 システムLSIにおいても求められる機能はさまざまであり、高速・高精度な処理が 必要となります。本製品はこのような分野からの要求にも応えるべく 開発したものです。

 当社は、「TLCS-900/H2」シリーズをマイコンコアのラインアップに 加えることで、多様化するシステムニーズに幅広く的確に応えていきます。
 今回の「TMP94C241F」をシリーズ第1弾製品として、様々な アプリケーションに必要な機能を取り込んだ製品を順次開発していきます。


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