開発の背景

 現在、マルチメディア化の進展に対応し情報通信機器の高機能化にともない、 液晶表示装置への需要が拡大しており、平成8年度の生産は前年比約16%増の 6,500億円が見込まれています。
 最近、画像が鮮明なTFTタイプの液晶表示装置は、ノートブックパソコンへの 搭載だけでなく、軽量、低消費電力の特長を活かして、パソコン用などの 液晶モニタなどへの需要が広がりつつあります。
 モニタ用の液晶表示装置として明るい画面とともに、現在、パソコン用 モニタとして主流となっている17型ディスプレイ管と同等の表示画面をもつ 15型以上の大形液晶表示装置の開発が望まれていました。
 当社はこのようなニーズに対応し、薄形の15型液晶表示装置を開発、 商品化するものです。

 当社は、大形TFT液晶パネルの生産をIBMとの共同出資会社である ディスプレイ・テクノロジー株式会社(DTI)において行っています。 DTI本社(姫路市)での生産にくわえ、新たに昨年末から野洲工場 (滋賀県野洲市)において月産20万枚(12.1型換算)の生産能力を持つ 生産ラインが稼働しています。
 野洲工場は、世界に先駆けて0.7MM厚550MM X650MMの大形ガラス基板で量産を 行っており、新製品はこのラインから同時に4枚の製品を取ることができるため、 生産効率に優れています。


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