本線材の主な成果

  1. 当社は、東北大学と共同で、アルミナ分散銅を用いた高強度のニオブ3スズ 超電導線材で約1キロメートルの小形コイルを作成し、約250メガパスカルの 応力に耐えて安定動作することを確認しました。

  2. 高強度であるため、従来、超電導線材に大きな歪みが加わらないように 用いていた補強材を大幅に削減でき、超電導磁石の大きさを従来に比べ半分から 3分の1にまで小形化することが可能です。

  3. 従来のニオブ3スズ超電導線に比べて約2倍の約300メガパスカルの 応力まで耐えることができます。このため、超電導磁石のコイルに応用した場合、 コイル内の電流密度と発生磁界を従来と同一にすると、磁場の発生できる空間を 約4倍にできます。

  4. 直径400ミリメートルの空間に16テスラを発生できる物性研究用 大口径超電導磁石の場合、従来の線材重量は10トン程度でしたが、本線材は、 高強度を実現しているため、線材重量は4トン程度と従来に比べて 半分以下にすることが可能です。


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