中国におけるカラーテレビの製造・販売合弁会社の設立について

1996年9月10日

 当社は、中国におけるカラーテレビ需要の拡大に対応するため、中国・大連市に、 カラーテレビの製造・販売を行う合弁会社「大連東芝電視有限公司」を中国の 国有企業などと合弁で設立しました。

 「大連東芝電視有限公司」の資本金は4,910万ドルで、出資比率は東芝が 52%、東芝中国社が13%、ニチメン株式会社が5%、大連大顕集団公司が 30%で、7月に設立手続きを完了しました。新会社では、東芝大連社の隣接地に、 延床面積約3万平方メートルの工場ならびに製品の設計・開発を行う技術・ 開発センターを建設する予定です。
 新工場への総投資額は9,810万ドルで、本年10月に着工し、97年10月より 21形から29形までのカラーテレビを生産する計画です。生産能力は 年間100万台で、中国国内をはじめアジアを中心とした各国に販売します。

 カラーテレビの世界市場は、95年度が約1億960万台、96年度が1億 1千200万台と予想され、着実な伸長が見込まれています。なかでも中国市場の 伸び率は非常に高く、95年度の市場規模は1500万台、98年度は2000万台、 さらに、2000年には米国に匹敵する市場規模へ発展すると予想されています。

 当社は、日本、北米、中南米、欧州、アジアの各市場に対応したカラーテレビの 生産・販売拠点を設け、昨年度は世界各国で約610万台を販売しました。

 今回、大連市にカラーテレビ生産拠点を新設するのは、(1)急速に拡大する中国市場の ニーズに対応した製品の生産・販売体制を確立することと、(2)既に東芝大連社に おいて、シャーシユニット、チューナーなどのテレビの基幹部品の生産を 行っていることなどから、東芝グループ全体としての生産拡大や、部品・材料の 現地調達をはじめとした相乗効果が図れると判断したためです。

 当社は、世界各国の市場特性に応じた商品開発、各市場規模、コストならびに 人的資源の観点から、部品の供給から製品組立まで、グローバルな生産体制を 整備しています。
 今回の中国における合弁会社の設立も、国際的な生産戦略の一環として 実施するもので、今後とも日中協調を通じた事業展開を推進していきます。


新会社の概要
会社名 「大連東芝電視有限公司」
資本金 4,910万ドル
所在地 中国大連経済技術開発区内
代表者 織田莞二(董事長)
建屋面積 34,000平方メートル
従業員数 約730名(生産開始時)
生産品目 21形から29形までのカラーテレビ
生産開始時期 97年10月

合弁相手の概要

大連大顕集団公司
代表者 劉 秉強
所在地 遼寧省大連市
設立時期 1995年
売上高 3.6億元(約44億円)
事業概要 白黒ブラウン管、電子部品等の製造・販売


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