開発の背景

 94年度、国内で発生した約850万トンの廃プラスチックのうち、ごみ発電や 再生材として有効利用されたものは約23%、残りの77%は、埋立と単純焼却に よって処理されています。新たな埋立地の立地が困難になるとともに、PVCは 焼却すると有害なガスを発生するため、「廃棄物の減量化」と「リサイクル」が 強く求められてきました。

 また、行政レベルでも、昨年6月に一般廃棄物のリサイクル、減量化を 推進するための「容器包装にかかわる分別収集及び再商品化の促進等に関する法律」 (容器包装リサイクル法)が公布され、2000年までの猶予期間を設けた上で、 容器包装材メーカーやその利用事業者に廃プラスチックの再商品化が 義務づけられました(ただし、PETボトルについては、98年4月から施行)。

 廃プラスチックの減量化、再資源化のニーズが高まる中、当社は従来から 廃プラスチックを分別せずに燃料油として再資源化する研究を進め、94年8月には バッチ式廃プラスチック油化処理装置の実証試験プラントの運転を開始しました。 今回、パイロットプラントで、従来からの課題であった連続化とそれに伴う システム制御の確認などの商品化に必要な作業が完了したため、受注活動を 開始します。


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