世界最小のPHS用SAWフィルタの発売について

1996年11月7日

 当社は、PHS用SAWフィルタとして、電気信号と機械信号の変換効率が高い 圧電基板材料を採用することによって、3.8ミリメートル角の世界最小の外形 サイズを実現した「SRF244WAC9-TB12R」を開発し、本日から 営業活動を開始します。

 SAWフィルタは、チューナや通信機器においてさまざまな入力周波数から必要な 周波数帯の信号を取り出す電子部品で、入力電極に入った電気信号が圧電基板上で 表面波の機械信号となり、その機械信号の中で設定された周波数帯だけを出力電極で 再度電気信号に変換するものです。

 新製品は、従来の基板材料である水晶に比べて、電気信号と機械信号の変換効率が 約10倍、表面波の反射率が約4倍高い四ホウ酸リチウムを圧電基板材料として 採用することによって、電極の長さを短くでき、また、入出力電極の外側に配置する 反射器の本数を削減できることにより、外形サイズを約6分の1(当社従来比)に 小型化しています。

 サンプル価格は1,000円で、来年1月から月産30万個規模で量産を開始する 計画です。


開発の背景
新製品の主な特長
新製品の主な仕様
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