開発の背景と狙い

 ICカードは、95年に国際標準仕様(ISO7816)が制定されるとともに、 クレジットカード分野においてもEMV仕様として規格が統一されたこともあり、 金融、流通分野をはじめ、IDカード、プリペイドカードなど様々な分野での急速な 普及が見込まれています。なかでも、データのセキュリティ性が高く信頼性の高い、 CPUを内蔵したタイプのICカードの世界市場は、96年度で約1億 2,000万枚、97年度には1億9,000万枚と急速な伸長が見込まれています。

 一方、CPUを内蔵したタイプのICカードは、現在商品化されているもので、 1枚500円から1,000円程度しており、メモリ容量をそう多く必要とせず、 偽造・変造が防止できる安価なICカードが、プリペイドカードや買い物時に点数を 記録するポイントカードをはじめ、アミューズメント、通信などの分野に 求められています。

 当社は、CPU内蔵ICカードの研究開発を10年以上前より続けており、 これまで、金融や自治体用など、セキュリティ性が高く、且つメモリー容量を多く 必要とするカード分野を中心に商品開発を行ってきました。

 今回、より安価なICカードに対するニーズに対応するため、ICカードの世界 統一規格であるISO7816に準拠し、CPUを内蔵しながら、低価格を実現した ICカードを商品化するものです。


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