開発の背景と狙い

 各種情報機器のマルチメディア化が進む中、パソコンにおいては文字や音声、 画像など扱う情報量は増大してきています。これにともない、大容量のデータを 記録できるメディアであるCD-ROMの需要が急速に拡大しており、CD-ROM ドライブ搭載パソコンの市場規模は1997年は前年比約25%増の5,000万台の 需要が見込まれています。

 この中で、CD-ROMの再生速度は、8倍速から12倍速へ移行しつつあり、 今後もさらなる高速化が進むと予想されます。しかし、現在のCD-ROMの ディスク回転方式である、データ転送レートを一定にし、データの読み取り場所に 応じてディスクの回転数を可変させるCLV(線速度一定)方式では、ディスクの 回転の高速化にともない、ディスクの加減速時の振動が大きくなり、データの正確な 読み取りが難しくなってきています。

 このため、CD-ROMのディスク回転方式は、データ転送レートを可変とし、 ディスクの回転数を一定にするCAV(角速度一定)方式に移行してきています。

 当社は、このようなニーズに対応するため、データへの高速アクセスが可能な 速度制御型トラックジャンプ方式を採用し、CAV方式の制御も可能なデジタル サーボプロセッサなど、20倍速のCD-ROM用システムLSIを商品化します。


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