開発の背景

 ネットワークインフラの高度化とコンピュータの発達により、 個人や組織の情報収集・発信能力が向上する一方で、オフィスの中では 情報洪水を招き、真に必要とする情報の選別やネットワークを利用した コミュニケーションに必要な人間の負担が増大しています。従来のマウスによる 直接操作でリンクをたどるGUIでは、膨大な情報の中から適切な情報を 選択するのが困難になりつつあり、新たな人にやさしいヒューマンインタフェースが 求められていました。

 一方、仕事を進める上で必要とされる知識や情報は膨大であり、かつ非定型で 創造的な業務は、その多くが個人のノウハウやコツといった知識に依存しています。 このため、対象分野を限定して問題解決に必要な知識を形式化して データベース化する「エキスパートシステム」のように、専門家がオフィスの知識を 全て分析・体系化することは困難です。また、ノウハウのような属人的な知識は、 体系化・形式化されていないため、知識を記述しきれませんでした。その結果、 個人のノウハウを共有化する手段がなく、多くのノウハウやコツは属人的な知識に とどまり、本人が不在時や多忙であり、「聞くに聞けない」状況にある場合などは、 その貴重な知識が利用できないことになります。また、グループウエアのソフトは、 情報共有の枠組みは提供するものの、体系化された知識を利用する仕組みはなく、 ノウハウを探しやすいように獲得して構造化し、体系化された知識と連携して検索を 高度化する機能はありませんでした。

 当社は、このような問題を解決するため、個人のノウハウやコツを容易に獲得して、 知識データベースに蓄積し、自然言語による対話できめ細かく検索できる 「秘書エージェント」を開発しました。


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