開発の背景と狙い

 ビデオカメラ用などの撮像素子として普及しているCCDは、CMOSプロセスと 異なるため、CCD素子を周辺のCMOS回路と同一チップ上に形成することが 困難でした。 またCCDは、駆動電源として3電源必要なため、消費電力の点で課題がありました。
 CMOSイメージセンサは、CMOSプロセスを用いているため、センサと 駆動回路、各種の信号処理回路をCMOS回路としてワンチップに 集積できることから、カメラシステムなどの機器の小形化を実現できます。 またCMOSイメージセンサは、単一電源で駆動できるため、低消費電力化が 可能です。
 撮像素子は、デジタル・スチル・カメラなどの小形の携帯情報端末機器に 用いる場合、小形・高集積化が求められるため、セルサイズを縮小する 必要があります。

 当社は、このようなニーズに対応するため、回路構成の最適化によりセルサイズを 約31平方ミクロンに微細化し、民生用途に適した4分の1インチサイズのVGA フォーマットに準拠した33万画素のCMOSイメージセンサを開発しました。

 本開発品は、2月6日から8日まで米国サンフランシスコで開催される ISSCC97(国際固体素子回路会議)で発表する予定です。

 また、本開発品は、3月4日から9日まで有楽町駅前の東京国際フォーラムで 開催する「TOMORROW21東芝技術展」 に出展する予定です。


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