ヘリカルコンプレッサの構造

 「ヘリカルコンプレッサ」は、圧縮室の仕切りとなる「ヘリカルブレード」、 回転軸の役目をはたす「ロータピストン」、外壁の役目をはたす「シリンダ」、 の3点の基本部品から構成されます。
 「ロータピストン」は円柱形で、外周にはらせん状に溝が形成されており、 らせんのピッチは軸方向に次第に小さくなります。「ヘリカルブレード」は 弾力性のある物質で成形されており、らせん溝のピッチと同様に、軸方向にそって、 その幅は小さくなります。「ロータピストン」の溝に「ヘリカルブレード」を出入り 自在の状態で巻き付けたものをシリンダ内に挿入し、偏心(回転軸を 中心部よりずらして)して配置することにより、ヘリカルコンプレッサの 圧縮部は形成されます。「ヘリカルブレード」の2巻分と「ロータピストン」外周、 「シリンダ」内周で囲まれた3次元の空間が圧縮室となります。らせんの巻数によって 圧縮室の数が決まり、常に数個の部屋が存在します。

 「ヘリカルコンプレッサ」のガスの圧縮方法は、以下の通りです。

  1. 「ヘリカルブレード」の間と、「ロータピストン」の外周および、「シリンダ」の 内周で囲まれた3次元の空間で形成される圧縮室にガスを取り込みます。

  2. ロータピストンがシリンダ内部で回転するのにともない、取り込まれたガスは 吐出側に移動します。

  3. らせんのピッチは、冷媒の吸込側から吐出側に移動するにつれて次第に 小さくしていることで、ガスの入ったブレード間の部屋容積は次第に小さくなり、 ガスが圧縮される仕組みです。


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