新製品の主な特長

  1. 優れた冷暖房・除湿能力、空気清浄能力を備え、各室の温度に応じた 「空調ユニット」や各部屋の「吹出ユニット」の能力調節により住居全館の 24時間空気制御を行うことで、住宅内の「空質」(インドア・エア・クオリティ)を 向上します。
    空調ユニット3台までのシステム構成が可能で、最大12カ所 (空調ユニット1台あたり4カ所)の吹出口を設けることができ、 4LDK(延床面積130m2程度)の 戸建住宅を空調ユニット2台(1階、2階用各1台)で、3LDKの マンション1戸を1台で、快適に24時間空調できます。

  2. 「空調室内ユニット」「空調室外ユニット」「吹出ユニット」 「全熱交換気ユニット」の各ユニットをシステマティックに組み合わせており、 これらを連動制御することで冷暖房だけでなく、除湿、換気、空気清浄機能も 備えた質の高い空調を実現しています。

    (1)空気清浄
    空調ユニットによる室内からの吸気を、同ユニット内蔵の循環空気用の 高性能フィルタを透過させ、直径0.01ミクロン以上の花粉や塵を 捕捉するとともに、タバコの煙や建材等から出るホルムアルデヒドや 酢酸、アンモニアなどの揮発性化学物質を活性炭で吸着します。また、 全熱交換気ユニットからの取入れ外気についても同ユニット内蔵の 集塵フィルタを透過させることで10ミクロン以上の塵を捕捉し、 屋内の空気を清浄に保ちます。

    (2)湿度制御
    「ドライ」運転時に、空調室内ユニット内蔵のスロット型熱交換器で 温度を下げることなく各部屋の湿度を60~70%に維持し、ダニや カビの繁殖を抑えます。スロット型熱交換器では、冷暖房時には 熱交換器全体で熱交換を行いますが、除湿時には冷媒の流量を 絞るとともに熱交換器のスロット前部分のみを冷却し除湿に 用いることで、吹出空気を室温同等に保ち冷風感なく除湿します。
    *加湿には別に加湿器等が必要です。

    (3)換気制御
    「全熱交換気ユニット」では、ネットワーク制御で換気・ 吸気ファンの回転を調節し、屋内の温度・湿度をほとんど 変えずに熱交換を行いながら換気を行い、室内の汚れた空気を 排出します。また、内蔵の空気清浄フィルタを通して新鮮な外気を 取り入れます。
    *トイレ、台所等の臭気、煙等の換気には局所排気システムとの 併用が必要です。

    (4)冷暖房制御
    「空調ユニット」では、屋内の空気を吸気し内蔵フィルタで空気清浄を 行うとともに冷暖房・除湿を行います。各室の温度をセンサで 感知するとともに、設定温度に合わせ、「空調ユニット」と 各部屋の「吹出ユニット」の能力・風量を制御します。両ユニットの ファンで各部屋に効率よく暖・冷気を送り出し、住居全体を空調します。
    緩やかな気流による空調のため、静音性にも優れ、各居室別の 温度制御はもちろん、玄関、廊下を含めた家全体をヒートショック (温度差)の少ない快適な温度に保ちます。



  3. 高効率コンプレッサやデジタル制御技術の採用等による高い 冷暖房能力(冷房5.0kW、暖房6.0kW)とともに、 業界トップクラスの省エネルギー性能(COP:冷房定格時2.7 (最小能力時5.0)、暖房定格時3.0(最小能力時4.3))も 確保しています。不在時などに運転能力を落とす「セーブ運転」を 組み合わせ24時間空調を行うことで、運転停止時に失われる壁、 床などの輻射熱を保持できるため、各部屋別にルームエアコンを 設置し在室時のみ間欠的に空調を行うのとほぼ同等の 年間電気代で住宅全館の24時間空調が実現できます。

  4. 空調機能を各ユニットに分散するとともに、「空調室内ユニット」に 新開発の高静圧小型送風機を採用することで空調ユニットを小型化 (外形寸法 高さ255mm,幅450mm,奥行1000mm)するとともに、 外径124mmの小径のフレキシブルダクトや扁平ダクトを採用し天井懐を 利用した空気流路方式をとることで、戸建住宅はもちろん、集合住宅などの 限られたスペースでの設置も容易にしています。また、各吹出ユニットまでの ダクト長を自動検知し、各ファンの能力配分を最適に初期設定できるため、 従来必要としていたダクト設計も不要で工事性にも優れています。

  5. センターコントロールパネルの操作で、家全体の「冷暖房切替」 「温度設定」(17~30℃)が できます。不在時間帯などに、暖房時には設定温度より低め、 冷房時には高めの温度で運転制御する「セーブ運転設定」、家族の生活 サイクルに合わせ予め部屋別の「セーブ運転」設定ができる 「タイマー運転設定」も可能です。
    また、各部屋のワイヤレスリモコンで、部屋別に設定温度から 「やや高め」「やや低め」の± 2~4度の室温調節、「セーブ運転」の設定や、来客時などに自室の運転を 優先して強くする「優先運転設定」が可能です。

  6. 空調ユニットは、天井カセットタイプを採用しており、本体下側からの 取り外しも容易でメンテナンス性に優れています。また、センター コントロールパネルのボタン操作で「空調室内ユニット」のパネル部を 自動昇降でき、空気清浄フィルタの取外し、清掃も簡単です。


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