開発の背景と狙い

 従来、発電プラントや化学プラントなどの各種プラントにおける 1インチ程度の小口径配管内の点検作業は、分解点検が主流でした。 このため、小口径の配管を分解することなく配管内を自由に移動して 点検作業ができる配管ロボットが求められています。

 小口径の配管内を移動できる小形ロボットについて、 さまざまな研究が行われていますが、目視機構や回収機構が備わった ロボットの開発はありませんでした。

 当社は、配管内を自由に動き回れる駆動機構に小形カメラ、 ゴム製のハンドおよびこれらを回転する機構などを搭載することにより、 目視機構や回収機構を備えた小形ロボットを開発したものです。

 本ロボットの機能を用いることにより、発電プラントなどの各種プラントの 1インチ程度の配管内の目視検査や異物回収などを行うことができます。

 また、本ロボットの各構成要素の性能を向上してもっと小型化し、 それぞれの移動環境や作業内容に応じた機構設計と システム設計をすることにより、たとえば機械の中の狭い場所、 ガス管や水道管の診断、あるいは医療における診断や治療などに 適用できるようになると期待されます。


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