開発の背景と狙い

 液晶テレビの中でも特に車載用テレビの分野においては、 カーナビゲーションシステムへの搭載を含めてここ数年、 急激に伸長しており、今年は車載用テレビだけでも前年比約70%増の 150万台の需要が見込まれています。しかし、これまで、 完全スプリット方式を採用した液晶テレビの信号処理については、 専用のICがないため、映像信号処理は据置テレビ用ICを、 音声信号処理はオーディオ用ICをそれぞれ利用しているなど、 複数個のICが必要となっていました。

 また、車載用テレビについては設置スペースが限られているため、 部品の薄形化が要求されています。

 さらに、移動体で使用する液晶テレビは、 通常の据置型テレビに比べて受信電波が不安定であるため、 微弱な電波も受信できるような高い入力感度も求められています。

 新製品は、このようなニーズに対応して商品化したもので、 業界で初めて映像信号処理回路と音声信号処理回路、 音声信号用周波数コンバータなどを1チップ化しているため、 基板面積の小形化を実現できるとともに、 チップ厚を当社従来比3分の1以下に薄形化しています。

 さらに、映像入力感度を従来の据置テレビ用ICに比べて約15デシベル向上 (当社比)させているため、移動体での使用に対応しています。


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