開発の背景と狙い

 現在、モータは、産業分野でさまざまな用途として利用されていますが、 ポンプなどの高速回転が要求されるものからファンやコンベアなど低速運転を必要とするものまで、 用途によって回転速度は大きく違います。

 産業用モータの主流である三相かご形誘導モータは、電源周波数とモータの極数によって、 回転速度が決まり、最高回転速度は、50ヘルツ地域で毎分3,000回転、 60ヘルツ地域で毎分3,600回転です。これまでは、 対象の機械ごとに要求されるさまざまな速度に調整するために、 低速時はベルトとプーリ、ギアなどの機械式変速装置を使用する方法やモータの極数を変更する方法、 高速時はインバータなどの別装置が必要でした。しかし、これらの方法では、微調整が難しく、 また、周辺装置の設置スペースが必要でした。さらに、50ヘルツと60ヘルツの地域では、 モータの回転速度が異なるため、機械の設計を変える必要もありました。

 当社は、これらのニーズに対応するため、インバータ内蔵モータを製品化するものです。 新製品は、周辺の変速機構を用いずに、機械が要求する最適な速度に調整することができます。


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