商品化の背景と狙い

 夏期の日中の電力負荷に対応するため、夜間電力を利用し昼間のピークに対応する様々な方法が実践されてきており、 業務用空調機器の分野では、熱エネルギーを氷の潜熱として蓄え利用する氷蓄熱方式が注目されています。 一方、オフィスビル等では急速にOA化が進むとともに消費電力量も増加してきており、 夏場のピーク時の受変電設備の容量不足も懸念されることから、 電力負荷の低減が可能なビル空調システムへのニーズが拡大してきています。 こうした背景において、氷蓄熱式のビル用マルチエアコンの需要は、 98冷凍年度には前年度比120%の3,000システムが見込まれています。

 新製品は、夏場の日中の冷房負荷時の電力消費を抑えることのできる氷蓄熱式空調システムとして、 空調の負荷変動への対応に優れ安定した氷蓄熱利用ができるシャーベット状の氷を利用するダイナミック製氷タイプを採用し、 商品化したものです。 当社の優れた冷媒制御技術を用いた「過冷却流動方式」の開発により製氷機構と蓄熱槽を一体化し、 固い氷を用いるスタティック製氷タイプと同等の小型・軽量化を実現しています。


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