常州東芝変圧器有限公司工場の開業について

1997年5月8日

 当社は、中国における電力用超高圧変圧器の生産、販売、保守を行なう合弁企業として、 「常州東芝変圧器有限公司」(以下、常州東芝)を設立し、工場建設を進めておりましたが、 この度工場が完成し、本日、開業式を行ないます。

 常州東芝は、1995年8月に、当社、常州変圧器廠(江蘇省常州市)、 三井物産株式会社の3社の共同出資により設立されました。

 常州東芝は、優れたパートナー企業の存在にくわえ、揚子江につながる運河を利用し分解せずに大形変圧器を運搬できるという地の利を活かせること、 常州市の強力なご支援があること、豊富で優秀な人材を得られることなどから、常州市に設立したもので、 当社にとって中国で初めての電力分野の生産拠点となります。

 今回完成した工場では、当社からの技術移転に基づき、最新の生産技術、生産管理手法を取り入れており、 定格電圧で22万V以上の超高圧クラス、単器容量で80~90万kVAクラスが製造可能で、 当面、年間生産容量700万kVA規模で製造を開始する予定です。

 中国では、向こう10年単位で年間平均約2000万kWの発電設備の増強が計画され、 これに伴う、電力流通設備の拡充も必須になっております。
 しかしながら、中国国内では、50万V変圧器は、未だ多くを輸入している状況であり、 高品質・高性能の国産50万V変圧器の生産が期待されています。

 当社では既に、中国において、50万V変圧器を50余台納入・受注しており、 品質・性能面でユーザから高い評価を受けております。
 常州東芝では、当社の変圧器製造100年の実績によって得られた技術やノウハウをもとに、 年間6000万kVA規模ともいわれる中国の変圧器市場で、 高品質・高性能の変圧器を供給し、大電力輸送網のインフラ整備に貢献していきます。

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