本システムの主な特長

  1. コストパフォーマンスの向上
    高性能のRISC(縮小命令セットコンピュータ)形マイクロプロセッサ「PowerPC604」 を搭載した産業用コンピュータによる分散処理や業界標準の毎秒100メガビットのネットワーク(FDDI)を採用することにより、 システム全体の性能を向上できるとともに、ダウンサイジング化やオープン化にも対応しており、 発電所のニーズやプラントの規模に最適なシステムを構築できるため、 コストパフォーマンスを向上させています。

  2. ユーザビリティ(操作や保守のしやすさ)の向上
    高機能ヒューマンインターフェイスを実現するCRTや大形スクリーンを中心とした中央制御盤を用いるとともに、 人間工学的アプローチにより、操作性や快適性を考慮した中央制御室のトータルデザインを施すことにより、 ユーザビリティを追求した使いやすいシステムを提供できます。
    また、プラントの監視・操作や警報監視、 計算機との対話機能を同一のCRTでできるシングル・ウインドウ・アクセス機能を充実させています。
    さらに、エンジニアリングデータベースとの接続のほか、 制御ロジックの作成工数削減やメンテナンス性の向上に有効な制御ロジックのマクロ化をサポートした使いやすいエンジニアリングツールを提供できます。

  3. コンパクト化を実現
    従来の集中処理形のシステムに比べ、 産業用コンピュータを用いて分散処理できるため、システムのコンパクト化を実現できます。
    制御装置では、高密度表面実装基板の採用による制御演算部分とネットワークインターフェイス部分の一体化や入出力基板の高密度化などにより、 システム全体の基板枚数を削減しています。
    また、発電機の自動電圧調整器であるAVRやタービン制御用として、 最小制御周期が1ミリ秒まで可能な専用の高速演算制御装置を採用し、コンパクト化と保守性の向上を図っています。
    さらに、現場のセンサやスイッチギアから制御装置間の信号をフィールドLANを用いてデータ伝送することにより、 ケーブル量を従来に比べて半減できます。

  4. 高い信頼性
    制御装置や計算機システムの冗長化や分散化が可能であるとともに、 LANの二重化、豊富なRAS機能など、信頼性の高いシステムを実現しています。

  5. 柔軟性、拡張性の向上
    システム規模に応じたフレキシブルなシステム構成が実現できるとともに、 システムの段階的な拡張やリプレースにも柔軟に対応できます。

FDDI: 光ファイバを使用した高速LANで、トークンリング方式により毎秒100メガビットのデータ伝送が可能。


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