開発の背景と狙い

 CMOS標準ロジックICは、デジタル信号処理を行うICとして、 OA機器や家電製品などに幅広く使われていますが、その中で、 3.3ボルト以下の低電圧製品においては、2000年には昨年の4倍以上の需要が見込まれています。

 近年、デスクトップパソコンや携帯パソコン、サーバなどの情報通信機器においては、 高機能化が急速に進展する一方で、低電圧化・低消費電力化が求められています。 このため、マイクロプロセッサなどの周辺回路として使用されるCMOS標準ロジックICに対しても、 これらの要求が強まってきています。

 本製品は、このようなニーズに対応して商品化したもので、CMOS標準ロジックICとして、 世界最高速動作を実現するとともに、1.8ボルトから3.6ボルトの低電圧動作を可能にしています。 さらに、3.3ボルト動作LSIと2.5ボルト動作LSIが混在したシステムを効率よく構築することができます。

 今回の「74VCXシリーズ」は、当社と米国フェアチャイルドセミコンダクター社、 米国モトローラ社の3社が共同開発した技術に基づいて商品化したものです。

 今後は、バスラインの多ビット化に対応する18/20/32ビットバス製品などの幅広いラインアップを進めていきます。


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