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電子商取引実証実験プロジェクト「スマート・コマース・ジャパン」10月より神戸でリアル・モール実験スタート

1997年6月24日

株式会社 東芝
ビザ・インターナショナル

 「スマートコマースジャパン(SCJ)」(主幹事会社:東芝、ビザ・インターナショナル)は、このほど、 通産省の電子商取引推進事業の一環として、IC型クレジットカードを使用したリアル・モール実験の概要を決定しました。 本格実験は、今年10月から約30,000人のモニターを対象に神戸市内で展開されます。EMV仕様のIC型クレジットカードにクレジット機能とビザ・キャッシュ機能の双方を搭載したカードが発行されるのは世界ではじめて。 なお、これに先駆け、6月より、東京の浜松町・新橋地区の店舗で、約600人のモニターを対象としたプレ実験を開始しています。

  1. 実験の概要
    本実験で発行されるのは、(1)IC型クレジットカード(2)電子マネー「ビザ・キャッシュ」の2つの機能を兼ね備えたICカードです。
    対象となるモニターにはICカードのほか、ポケットサイズのパーソナルリーダ(残高照会機)を配布、 電子マネー「ビザ・キャッシュ」の使用履歴、残高照会が簡単に行えるようになっています。
    実験場所となる神戸市内の三宮及びハーバーランド地区の参加店舗には、 IC型クレジットカードと電子マネー「ビザ・キャッシュ」双方に対応する加盟店専用端末を設置します。 この端末は、磁気テープ型クレジットカードを読み取ることも可能です。 また、ショッピングモール内などには、電子マネー「ビザ・キャッシュ」に貨幣価値を再補充するリロード端末も設置される予定です。
    ICカードの仕様はビザ・インターナショナル、システム・端末類は東芝、株式会社テックが提供します。 また、モニター募集及びICカード発行は、ダイエーOMC、日本信販、ビザ・ジャパングループ、ミリオンカードサービスの4社が行います。

  2. 実験の背景とねらい
    近年、コンピュータ技術の革新や、インターネットをはじめとする通信ネットワークの普及にはめざましいものがあります。 このため、世界各国でインターネットを利用した電子商取引(エレクトロニック・コマース)の実験や、 電子マネー実験が進められています。これらの取り組みでは特に、 消費者が安心して簡単に使えるような決済機能が求められています。
    例えば、磁気テープ方式のクレジットカードではリスク管理の面などで限界があり、 またインターネット上での取引についても安全面が確保されていませんでした。
    スマートコマースジャパンでは、EMV仕様のICカードを実験に使用し、これらの課題に対応すると共に、 今回の実証実験を通じて、最先端技術を駆使した近未来のペイメントサービスを提案します。

  3. 本実験の特徴
    本実験の特徴は下記の通りです。

      1.クレジットカード機能とビザ・キャッシュ機能を統合した世界初のEMV仕様ICカードを使用。
      2.「ビザ・キャッシュ」には公開鍵暗号方式を世界で初めて採用し、セキュリティを向上。
      3.バーチャル・モールへの展開が可能。
      4.磁気カード方式を併用しており、ICカードが使えない店舗への対応も可能となり、ICカードへの移行性を考慮。
      5.「ビザ・キャッシュ」の残高や使用履歴などの問合せ用に、パーソナルリーダを用意し、 また、再補充時や加盟店専用端末でも残高の確認が可能。
      6.「ビザ・キャッシュ」は貨幣価値を再補充できるリローダブル型となっており、 リロード端末により繰り返し補充が可能。「ビザ・キャッシュ」の購入には、磁気テープ型、 ICカード型のどちらのクレジットカードも使用可能。
      7.クレジットカードとしての使用時、ICカードの持つ高いセキュリティ機能を活用した暗証番号入力を行うことにより、 サインレスを実現。

  4. ICカードを使ったペイメントサービスのメリット
    ICカードを使用した近未来型のペイメントサービスには、下記のようなメリットがあります。

    消費者にとってのメリット

      1. ICカードの持つ高機能性により、1枚のカードでクレジット機能と電子マネー機能を併用することができるので、 高級品はクレジットで、小口取引は電子マネーで支払うといったようにショッピングやサービスの利用形態に合わせて使い分けができる。
      2. 小額取引用に小銭を持ち歩く必要がなく、つり銭などの煩わしさを解消できる。
      3. 従来の磁気テープ型クレジットカードと比較して、盗難・偽造などの不正使用に対するセキュリティが高く、 安心して使用できる。
      4. クレジット利用時、サインの代わりに暗証番号を入力するだけで決済できる。
      5. 磁気カードとしても機能するため、従来通りのクレジットカードとしても利用できる。
      6. ICカードの世界標準EMVを採用しており、今後予定されているICカードを使用した様々なサービスとの互換性がある。
      7. バーチャル・モールでも使用できるため、一枚のカードを様々な場面で使い分け、様々な決済シーンへの対応が可能。

    カード取扱店のメリット
      1. ICカードの持つセキュリティ機能で不正使用などによるロスを防止できる。
      2. 電子マネー機能により、代金やつり銭の授受におけるミスを防ぐことができ、 また、安全性が高いので防犯上も有効。
      3. 多様な決済手段が利用できる事により、集客方面での効果が見込まれる。
      4. サインレスにより、お客様をお待たせしない接客処理が可能。

  5. スマート・コマース・ジャパンについて
    スマート・コマース・ジャパン(SCJ)は、 日本市場における新しい時代に即した電子商取引技術の育成を目的に、 1996年2月に設立されたコンソーシアムです。東芝、ビザ・インターナショナルを主幹事会社に、 カード会社をはじめ32社が参加しています。本リアル・モール実験に続き、 今年秋にはバーチャル・モールでの実験が予定されています。

    • IC型クレジットカード
      現在広く流通しているカードは、カードの表面に添付された磁気テープ上に、 カード所有者の個人情報などを記録しています。 この情報をカードに内蔵されたICチップに搭載したのがIC型クレジットカードで、 高度なデータセキュリティーを保つことができます。 また、信用照会をオフラインで行うことが可能になり、次世代のカードの本命と見られています。 今回の実験では、EMV仕様に準拠したビザ・インターナショナルのCCPS(チップ・カード・ペイメント・サービス)が採用されており、 公開鍵方式を採用した最新方式の仕様になっています。

    • ビザ・キャッシュ
      貨幣価値情報をカードのICチップに記憶させ、 従来のクレジットカードによる支払にはなじまなかった小口の支払い用に開発された「電子マネー」商品で、 いわば汎用型のプリペイドカードということができます。 ビザ・キャッシュカードには、使い捨てのディスポーザブル型、 貨幣価値を再補充できるリローダブル型、クレジットやデビットカードと一体化した複合型の3種類があり、 今回は、公開鍵方式を採用した最新方式の仕様になっています。 現在世界各地で、さまざまな実験が展開されています。

    • パーソナル・リーダ(残高照会機)
      ICカード内の情報を読み取る小型機器(サイズ:48mmX9.6mm)で、 「カード内のビザ・キャッシュ残高」「リロード端末からのリロード金額の履歴」「ビザ・キャッシュの使用履歴」を見る事ができます。

    • 加盟店端末
      従来の磁気テープ型クレジットカードを処理する端末(CAT:クレジット・オーソリゼーション・ターミナル)にICカードの処理機能を付加する形で開発されており、 IC型クレジットカードと電子マネー「ビザ・キャッシュ」を処理することができます。

    • リロード端末
      電子マネー「ビザ・キャッシュ」をICチップに再補充するための端末で、 電子マネーのキャッシュ・ディスペンサーです。 本実験では、「ビザ・キャッシュ」はクレジットカードで購入する方式となっており、 ICカード型、磁気テープ型双方のカードで利用できます。 「ビザ・キャッシュ」購入時のカードと補充するICカードが異なる場合にも処理できるように、 カード読み取り装置が2台内蔵されています。

    なお、SCJの実験に関しては、ホームページ(http://www.scj.or.jp)をご覧ください。


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