開発の背景と狙い

 現在、生産現場などでは制御システムのネットワークが整備され、 その効果を発揮しつつあります。 しかし、省力化・自動化のための制御システムは集中処理型のホストコンピュータや専用コントローラ、パソコンで構成されているため、 システム導入時の配線工事や増設・改造時の作業に膨大な時間と費用がかかり、 作業時間やコストの削減、システムのフレキシビリティ化に対するニーズが多くなっています。
 また、生産現場においては、ネットワーク技術を有した最新の制御機器を利用すれば、 制御系・操業系と情報管理系との情報交換も比較的容易になってきています。 しかし、従来の生産設備や制御機器には、情報系との接続が難しいことや、 接続のためにパソコンなどが多数必要になることなど、 生産管理のためのリアルタイム情報収集などが難しいのも実情です。
 このような問題を解決するため、制御機能の分散化指向、ネットワーク環境の活用、 異なるメーカ機器の相互接続による運用性などを重視したシステムとして、 当社の計測制御・情報システム技術を採用するとともに、 ユニットにLONWORKS(R)を採用した新システム「NetBEE」を開発しました。
 これにより、システム全体の省配線化、生産現場の自動化、 生産及び管理情報の効率的な収集・ビルやオフィスにおける省力化・自動化システムを構築することができます。
 また、新システムは、現場の各種センサに対応できる各種の入出力信号ユニットを用意しており、現場から直接、信号を取り込み、ネットワークを経由し生産管理系に情報を送ることが可能となります。また、従来よりFA分野の各制御機器に多く採用されているRS-232Cシリアルインターフェイス用のユニットもラインアップしているため、旧来型の制御機器やシステムとシリアル伝送ベースで接続し、ここから、稼動状況を収集、情報管理を行うことも可能となります。


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