背景とねらい

 病院内の情報システム化は、 「画像診断装置間のネットワーク化」と「病院運営情報・診療情報のシステム化」の二つに、 これまで大きく分類されてきました。
 「画像診断装置のネットワーク化」については、 画像通信規格(DICOM)が整備され、 異なるメーカ間の画像情報の共有化が可能になったこと、 1994年3月のいわゆる「電子保存を可とする通知」をはじめ、 行政も情報化を推進していることにより、 医用画像情報システムを指向する医療機関が増えてきています。
 一方、病院事務の簡素化、患者の待ち時間短縮など医療サービスの向上をはかるため、 ネットワーク技術、情報処理技術などの情報技術の発達にあわせて、 病院運営にかかわる情報システム化も急速に進み、 薬管理・受付管理・入院患者管理・経理管理など各部門に様々なコンピューター・システムが導入されてきています。
 これまでは、こうした病院内の情報システムは、 それぞれ別個のシステムとして構築・運用されてきています。 しかし、昨今の医療費抑制政策により医療機関は合理化・効率化がこれまで以上に強く求められる一方で、 高齢化社会への進展を背景に病院間連携による遠隔医療の必要性も求められてきています。 特に、遠隔医療の実現のためには、病院間のネットワーク化の実現の前提として、 診断と病院事務運営の情報システムとしての一体化が不可欠となります。
 こうした、医療環境を背景として、 病院内の情報を統括的に管理するための総合情報システムの必要性が求められており、 東芝グループは、これまで2つの事業部で個別に事業を展開してきた両事業を統合することにより、 情報システム技術を積極的に医療の現場に応用・導入し、 病院内・病院間のネットワーク化に対応していきます。


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