開発の背景と狙い

 X線CT装置は、コンピュータを用いて人体の断層を撮影する画像診断装置で、 身体にメスを入れること無く人体深部の診断が容易にできることから、 医療機関での導入が進んでおり、現在、日本国内で約1万台が稼動しています。
 東芝が世界に先駆けて開発に成功したヘリカルスキャン方式のX線CT装置は、 臓器全体に対し短時間で精密な検査ができるため、 撮影中呼吸を止める必要のある肺の検査、腹部造影検査、 救急外傷患者及び治療装置との組み合わせによる手術支援など広範囲にわたり利用が進んでいます。 このような中で、ヘリカルスキャンは、 より精密な画像の撮影や患者への負担の軽減を図ることが可能で、 今やX線CT装置の機能としては欠くことのできないものとなってきています。
 当社は、現在、国内のX線CT装置市場で約5割のシェアを確保しています(当社調べ)。 今回、ヘリカルスキャン方式X線CT装置のラインアップを充実することにより、 ヘリカルスキャンを幅広く提供できるようになりました。 また、約18m2のスペースに本体を設置することができるほか、 大型カラー画面のワークステーションタイプの操作卓を採用するなど、 初めてCT装置を導入される施設でもパソコンのように操作することが可能です。
 さらに、高出力X線発生器と大容量2MHU(メガヒートユニット)X線管球を標準で搭載することにより、 高級機並の実用性を実現するとともに、 高級機で培ってきた画像再構成技術を新製品Aukletに継承しており、 高精度な画質を提供しています。


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