東芝・PKA熱分解ガス化システムの構成

  1. 熱分解
    ロータリーキルン型の熱分解炉で廃棄物を空気を絶った状態で約500℃~600℃で加熱します。 この結果、熱分解反応が進み、廃棄物は熱分解ガスと残渣に分解されます。

  2. ガス変換(クラッキング)
    熱分解ガスは、約1200℃に保たれたガス変換装置(ガスクラッカー)に導入され、 高温分解が行われます。この処理により熱分解ガス中のタール分やオイル分などは分解され、 水素と一酸化炭素を多く含むクラッキングガスに変化します。 また、ダイオキシンなどの有害物質はほぼ完全に破壊されます。

  3. ガス洗浄
    クラッキングガスは、ガス洗浄装置などにより、塩素分、 硫黄分や微量残留物が完全に除去され、クリーンガスになります。

  4. クリーンガスの再利用
    クリーンガスは燃料として、ガスエンジンやガスタービン、 ボイラ燃料など発電や熱供給など有効に利用することができます。 クリーンガス中にはダイオキシンをほとんど含まないため、 このガスを燃料として用いても大気放出される排ガス中のダイオキシン濃度を抑制することができます。

  5. 残渣の再利用
    熱分解炉からの残渣は、金属などを回収後、電炉用の還元材として利用することができます。 また、ガス化溶融炉で可燃性ガスに変換し、 クリーンガスの一部としてガスエンジンなどで利用することもでき、 この場合、灰分は溶融し、スラグ(ガラス状の無機質の顆粒)となり、路盤材などに利用できます。


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