マイクロソフト社との「Windows(R)98」搭載DVD技術の共同開発について

1997年12月17日

 当社は、マイクロソフト社が開発を進めている次世代パソコン用OS(基本ソフトウェア) 「Windows(R)98」に搭載され、 パソコン上でDVDを駆動するために必要なソフトウエアをマイクロソフト社と共同で開発しました。 このソフトウエアは当社のパソコン上で開発および動作確認が行われたもので、 12月15日(米国時間)でリリースされた「Windows(R)98」のベータ3版から採用が始まりました。

 パソコン上で動画や音声を扱う機会が増えるに従い、 高品質の映像や音声を楽しみたいというニーズはますます高まってきました。 当社はDVD規格の標準化で大きな役割を演じており、 マイクロソフト社とWindows(R)98に搭載されるDVD技術を共同開発することにより、 Windows(R)98の登場と同時にDVDの提供する高画質映像と高音質音声をパソコン上で手軽に楽しむことが可能になります。

 Windows(R)98は、DVD-ROMコントロール用の各種デバイス・ドライバ、 UDFフォーマットのファイル・システム、DVDナビゲーションやプレーヤーアプリケーション、 WDMベースのストリーミング・アーキテクチャ、高品質画像再生のためのDirectXなど、 DVDの全ての機能をサポートします。 さらに、DVD-VideoタイトルやDirectX Mediaや、 DirectShow DVD API'sベースの高機能インタラクティブタイトルを楽しむことができます。

 今回、当社はマイクロソフト社と共同でDVDナビゲーションを開発しました。 また、DVDデコーダーチップをコントロールするドライバやプレーヤーアプリケーションなど 、DVDの全ての機能を引き出すソフトウエアについては当社から提供しています。 さらに、当社独自開発の「Timpani-I」(シングルチップDVDシステムプロセッサ) を組み込んだDVDボードがマイクロソフト社の開発過程で活用されました。 「Timpani-I」は、MPEG 2ビデオ・デコード、ビデオ・ミキシング、 ハードウエアベースのCSSコピー・プロテクション、サブ・ピクチャー・デコード、 デジタルビデオポートのサポート、オーディオ/ビデオインターフェース、 PCIインターフェースなど、 DVDの提供する高品質な映像や音声に必要とされる重要な機能を統合しています。

 当社はポータブルパソコンのマーケットリーダーであるとともに、 DVDフォーマット規格化のリーダーとしての役割を担ってきました。 そして、今回の共同開発により次世代パソコンにDVDが搭載されることにより、 DVDは更に重要な技術となります。 今後、マイクロソフト社と当社は今回の協力により、 パソコン市場とDVD市場の一層の拡大に努めます。


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