新体系の構成

 新体系を構成する機能・技術要素は、(1)ORBである「IT Common Bus」、 (2)「IT Common Bus」上で各種のサービス機能を提供する「プラットフォームコンポーネント群」、 (3)ある目的を実現するために必要なオブジェクトの集合体である「アプリケーションフレームワーク群」、 (4)アプリケーションに組み込まれるコンポーネントである「ビジネスオブジェクト」、 (5)アプリケーションフレームワークを利用してシステム開発を行うための、「開発方法論」と「開発支援ツール群」、 (6)「C Solution」技術に基づく「ソリューション構築支援サービス」、 (7)蓄積されたコンポーネント資産を管理し流通させるシステムである「電子流通機構」などです。

 特に、新体系では、「アプリケーションフレームワーク」を全面的に採用することで、 システム構築の効率化を図っています。 近年、オブジェクト技術が実際のシステム開発において活用されるようになってきましたが、 活用が進むにしたがい、オブジェクト技術の長所の1つと言われていたオブジェクトを単位とする部品化では、 オブジェクトは粒度が小さすぎるために、適切な機能を持ったオブジェクトを選択することが容易ではなく、 再利用の単位として必ずしも適当でないことが明らかとなってきました。 新体系では、複数のオブジェクトを組み合わせて一定の機能を果たすフレームワーク技術を採用し、 これを部品単位とすることで、オブジェクトよりも大きな粒度の部品化を可能としました。 このフレームワークによって、部品化、再利用がより効率化されます。

 当社は、今後、新体系の基盤となるセキュリティ管理、 フォーム制御などの「プラットフォームコンポーネント群」の開発を進めると共に、 トランザクション処理などの「アプリケーションフレームワーク群」などの部品群についても、 順次開発していく予定です。


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