C Solutionの主要な技術

  1. 効率的なシステム開発
     分散オブジェクト基盤技術であり、ソフトウェアの相互連携のための基本技術であるCORBA技術を採用しました。 これにより、コンポーネント組み合わせによる迅速なシステム構築を可能とします。 更に、アプリケーションフレームワーク技術により、ソフトの再利用性を高めることができるので、 さらなるシステム構築の迅速化が可能となります。
     アプリケーションフレームワークは、一定の機能を実現するオブジェクトの集合体です。 これらのオブジェクトは、基本構造部品(ベースコンポーネント)と呼ばれ、 1つ1つがアプリケーションプログラムの制御構造を表現するブラックボックス部品です。 正確に表現すると、基本構造部品は、半完成状態のオブジェクトです。 基本構造部品を完全なオブジェクトに仕立てるためのパラメタ(アプリケーション固有の処理定義など) を与えた結果出来上がる幾つかのオブジェクト同士を組み合わせたり、 あるいはこの組合わせを、アプリケーションが処理対象するオブジェクトなどと組み合わせたりすることにより、 アプリケーションを作り上げることができます。
     アプリケーションフレームワークは、従来から部品化の単位として考えられているオブジェクトに比べると、 よりマクロな機能レベルでの部品化を可能とします。

  2. 低システム運用コスト
     ウェブブラウザをクライアントとして利用することによって、 クライアントで動作するアプリケーションが必要に応じて自動的にサーバからダウンロードされるようになり、 いわゆるクライアント環境管理のサーバへの集中が実現されます。 これによって、現在PCクライアント管理に要している費用を大幅に削減すること(TCOの削減) が可能です。
     また、従来は、TCO=Total Cost of Ownershipであり、クライアントの維持、 運用コストに注目が集まっていましたが、C Solutionでは、 TCOにTotal Cost of Operationの意味も持たせます。 ネットワーク全体を統合的に運用管理する、 NCing環境に適したシステム運用管理サービスの実現やサーバプロセスの動的再配置による サーバ側へのインストール負荷軽減などにより、 システム全体の運用コストの低減を図ります。

  3. 柔軟なシステムの実現
     ハードウェア環境の変化などに応じて、 あるオブジェクトを別のコンピュータへ移動させた場合でも、柔軟に対応できます。 分散オブジェクト技術により実現される位置透過性によって、 ネットワーク内のコンピュータに分散されているオブジェクト間での自然で柔軟な連携が可能になり、 アプリケーションに手を入れることなく、新しいオブジェクトの配置に対応することが可能です。 エクストラネットシステムなどのように、同時稼動クライアント数の予測やコントロールが不可能なシステムでは、 スケーラビリティが重要なキーワードですが、この種の柔軟性はスケーラビリティ確保には不可欠です。

  4. 補強されたセキュリティ機能
     インターネット時代のシステムではセキュリティがキー技術となります。CORBAで提供されるセキュリティ機能に対して、 個人識別技術、暗号化技術、キーリカバリ、「NCG」などの当社独自のセキュリティ技術を適用します。
    更に、CORBAのオブジェクトセキュリティサービスでは、 システム全体がCORBA技術で統一されていることが前提となっていますが、 「C Solution」では、 既存システムのセキュリティ機能とCORBAオブジェクトセキュリティサービス機能が密接に連携します。 たとえば、「C Solution」のセキュリティ機能では、 HTTPベースのセキュリティとIIOPベースのCORBAオブジェクトセキュリティサービスを 有機的に連携させるブリッジ機能などを提供します。


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