商品化の背景と狙い

 家庭用冷蔵庫の98年度の需要は、97年度とほぼ同様の480万台の需要が見込まれます。 その中でも、まとめ買い志向による家庭での食品保存数の増加などにより400L以上の大型冷蔵庫が全体の 25%以上の需要を占めるものと予測されます。
 現在主流の、冷却器からの冷たい空気を各室に循環させるファン式の冷蔵庫では、 臭いの強い食品の臭気が各室の他の食品に移ってしまい、 特に氷については水の段階で臭いが吸着され氷がおいしくないなどの問題がありました。 また、家庭用冷蔵庫では、肉や魚などを冷凍する際に細胞組織が破壊され、 解凍時に旨みを含んだ肉汁などのドリップが出てしまい味が落ちるなどの問題がありました。
 新製品は、こうしたニーズに対応し、 昨年度商品化して好評を得ている冷凍冷蔵庫「かわりばん庫」シリーズをベースにして、 今回製氷・冷凍用の専用ファン(「一気ファン」)を搭載することで、製氷時の氷への臭い移りを抑え、 冷凍の時間を短縮させて肉や魚などのおいしさを保った冷凍を可能にするものです。
 さらに、庫内のファンを全てインバーター制御することで、 ファンを1つ増やしながらも消費電力量を低減するとともに、 業界トップクラスの静音化も実現しています。
 また、最近のワインブームに対応し、「切替ルーム」に「ワイン冷却モード」も追加し、 ますます幅広いユーザーの嗜好にあわせた設定もできます。


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