開発の背景と狙い

 サブノートパソコンや携帯電話をはじめとする各種携帯情報機器の普及にともなって、 無線通信によるマルチメディア環境が整ってきており、 従来の音声や電子メールなどの音や文字だけではなく、 テレビ電話やテレビ会議など動画によるコミュニケーションが求められてきています。 このため、動画像を高圧縮する技術の需要が高まっています。

 このような背景の中で、デジタル画像圧縮の国際標準「MPEG1」および「MPEG2」は、 ビデオCDやDVD、デジタル衛星放送などすでにさまざまな分野で使われており、 「MPEG」は、今後もマルチメディア技術の進展に必要な技術です。

 現在、「MPEG」の新たな規格として検討が進められている「MPEG4」は、 データ伝送時のエラーに対して画像が乱れないというエラー耐性の向上や背景と人物を分けて圧縮するオブジェクトの概念などの新たな技術を取り入れて、 今後の無線通信やインターネット、コンピュータ分野など広範囲での動画の高品質伝送や処理に対応します。

 今回、当社は、世界に先駆け、 「MPEG4」にも対応できる画像圧縮・伸長LSIを開発したもので、 チップの製品化や新たなアプリケーションの提案を進めていきます。


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