世界初の「MPEG4」画像圧縮・伸長LSIの開発について

1998年2月2日

 当社は、無線通信での動画伝送に適した新たな画像圧縮規格として検討が進められている 「MPEG4」に世界で初めて対応するとともに、 携帯情報機器に求められる低消費電力化を実現した画像圧縮・伸長LSIを開発しました。

 「MPEG4」は、これまでの規格に比べてエラー耐性に優れていることや低い通信速度に適応できることなど、 無線通信向けにも対応できる規格となっており、 今後、製品化が予想される携帯テレビ電話をはじめとする携帯情報端末を中心に利用されます。 これらの携帯機器で使用されるLSIに対しては、 電池の長時間使用のために消費電力の低減が求められています。

 今回、当社が開発したLSIは、 複数の演算ブロックでデータを並列処理する設計手法の採用や動作していない演算ブロックのクロックを停止させる機構の内蔵などによって、 低消費電力化を実現しています。
 さらに、しきい値電圧を動作時には下げ、 待機時には上げる技術や動作速度に余裕のある回路の電圧を一段下げる技術などを取り入れることによって、 消費電力を60ミリワット(30メガヘルツ動作時)に抑えています。

 「MPEG4」規格は、MPEG4国際標準化会合において99年2月に最終決定される予定ですが、 本開発品は、現段階での規格未定部分についても、ソフトウェアでの対応が可能です。


開発の背景と狙い
本開発品の主な特長
本開発品の主な仕様


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