商品化の背景とねらい

 全館空調システムの市場は、 快適な住環境への強いニーズと住宅の高気密・高断熱化に伴って毎年堅調に伸長し、 98年度においては約17,000システムの需要が見込まれます。
 現在、新築時のルームエアコン1世帯あたりの設置台数は3台を超え、 一家に1台の時代から1部屋1台の時代に移行しつつあり家全体の空調化への傾向にあります。 また、高齢者に配慮した住居内の温度差の低減や、 ダニや花粉などによるアレルギー症の増加による空気の質そのものの改善、 住宅の高気密・高断熱化にともなう結露防止対策など空調に対するニーズは多様化しています。
 こうした中で、各部屋だけではなく、廊下、玄関、階段スペースを含めた家全体の住環境改善、 快適さに配慮した空調へのニーズが高まっています。
 このような背景を踏まえ、 当社は昨年4月に365日24時間家中を快適に空調できる空気制御システム「NEXTAIR」を発売し、 同事業分野に参入しましたが、住宅の構造は多様であり、 様々な広さや部屋数の住宅に対応できる空調・換気システムが求められています。
 新製品は、このようなニーズに対応して商品化したもので、 従来の空調能力5kWの室外ユニットに6.2kWタイプを追加することで、 小規模の住宅から大きめの住宅まで、大きさに合わせて9通りの空調システムの設定を可能にするものです。 また、余った空調能力を他のゾーンへシフトするパワーシフト機能や、 さらに柔軟性のあるダクトの引き回しを可能にするチャンバーボックス、 エアコン連動ハイブリッドシステムの採用により多様な住宅条件に対応します。


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