本開発品の主な特長

  1. 吸収材として、二酸化炭素との反応度が高いリチウム原子をジルコネート酸化物に組み合わせたリチウムジルコネートを採用することにより、 反応性を向上させ吸収材体積の約400倍の二酸化炭素吸収を実現しました。 なお、この化学反応の化学式は以下の通りです。
    Li2ZrO3+CO2⇔ZrO2+Li2CO3(リチウムジルコネート+二酸化炭素⇔ジルコニア+炭酸リチウム)

  2. 吸収材をセラミックスとしたことで、 利用可能な温度範囲を450~700℃まで拡大しています。 これにより、従来の吸収材では不可能であった高温・高圧での使用を可能とし、 火力発電所などの二酸化炭素の大量発生源での適用への道を開きました。

  3. この吸収材は、約700℃を境としてリチウム原子が酸化物の粒子から出入りし、 これにより二酸化炭素の吸収と放出が繰り返されるので、吸収材のリサイクルが可能になります。 また、二酸化炭素を吸収した状態でも、安定なセラミックス(ジルコニア)の粒子が骨格として残るため、 繰り返し使用の吸収率の劣化を抑えることができます。


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