モバイル・デジタル衛星放送サービスの特長

(1)車載・携帯型の移動端末で受信できる全国放送
降雨などによる電波減衰の少ないSバンドを利用して、 衛星から大電力トランスポンダ(中継器)により電波を送信するため、 小形アンテナで安定した受信ができます。 伝送方式としてマルチパス(複数電波の同時受信)に対応した「符号分割多重(CDM:Code Division Multiplex)方式」を採用しています。 これにより、ビル影や山間部・トンネル内などの電波の届かない場所に地上再送信設備(ギャップフィラー)を敷設することが可能となり、 全国、どこででも視聴することができます。

(2)最新のデジタル技術による多チャンネル放送
画像の圧縮符号化方式には、移動体放送を考慮して誤り耐性を内在したMPEG4を、 音声の圧縮符号化方式にはAACなどの最新のデジタル技術を採用し、 高品質音声、画像、データを組み合わせたマルチメディア放送を提供します。 データレートは256kbps/チャンネルを基本に、 番組内容に応じて30~80番組を同時に放送できます。

(3)多彩な放送サービス内容
放送サービスの内容は、サービス提供形態に応じて、 「基本サービス」と「付加価値サービス」に分類されます。 「基本サービス」では、CD並みの高音質な音楽専門チャンネルやニュース、 気象情報などのマルチメディア放送を提供します。 「付加価値サービス」では、エンターテインメント、教養番組、スポーツなどの各種情報、 データ放送、カーナビ地図情報や各種アプリケーションデータなどのデータ配信、 PCインターネット放送などを予定しています。 料金は、「基本サービス」については定額制とし、 「付加価値サービス」については今後決定していきます。

(4)利用形態に応じた多彩な受信機器
受信機器は、利用形態に応じた多彩なバリエーションが想定されています。 サービス開始当初は、カーオーディオ型とカーナビ型の製品化をすすめ、 順次携帯端末型の開発にも取り組んでいきます。

・車載用カーオーディオ型 ・車載用マルチメディア(カーナビ)型
・携帯用小形ラジオ型 ・携帯用マルチメディア型


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