芝浦製作所、日本電産と、東芝の共同出資による新会社の発足

新会社発足の目的

 モータは、産業用機械をはじめ、家電製品、OA機器、FA機器、住設機器、自動車など、 現代社会の代表的な耐久消費財のほとんどの駆動部分に使われる重要部品で、いわば現代社会のキーコンポーネンツと言っても過言ではありません。 さらに、地球環境保全・ゼロエミッション社会の実現に向けた、 省エネ形高効率モータの開発は、社会的要請で、 従来形と異なった先進的モータの大きな市場が拓かれることが、 期待されます。

 新会社は、芝浦製作所、日本電産、東芝が共同出資した合併会社に、芝浦製作所の、 国内外の関係会社を含む、小形モータ事業にかかわる開発、製造、販売、サービス等を分離し、 営業譲渡して発足します。

 小形モータの国内需要は、年間約1兆円といわれ、高い商品開発技術、生産技術および、 幅広い顧客基盤を持つ芝浦製作所は、そのうち25%を占める家電用モータ等の分野で、 ブラシレスDCモータ、レジンモールドモータ、ICモータを、時代に先駆けて開発して来ました。 一方日本電産は、強いマーケティング力、コスト競争力、経営ノウハウと、 海外での生産能力を駆使し、小形精密モータで、世界のトップの座を築きました。 この2社が、異なった領域で得た経験と実績を共有することで、 車載用ブラシレスモータに代表される次世代小形モータを開発し、業績を拡大することが、 可能となります。
更に、これと、高度な開発技術、生産技術、応用技術を持つ東芝の支援を結集することにより、 相互のシナジー効果を発揮させ、21世紀における、 小形モータ分野での世界トップ企業を目指すことができます。

新会社の概要

(1) 社名は、芝浦電産株式会社とし、 本店を福井県小浜市(現芝浦製作所小浜工場の所在地)に置きます。
(2) 資本金は10億円とし、3社の持分比率は、芝浦製作所と日本電産がそれぞれ40%、 東芝が20%となります。
(3) 従業員は発足時約800名です。
(4) 代表取締役会長は、永守重信(現日本電産社長)(非常勤)、 代表取締役社長は石田光雄(現芝浦製作所常務取締役)が就任します。
(5) 事業内容は、家電用小形モータ、車載用等小形パワーモータ、 小形モータ応用機器、電動工具および給水・給湯ポンプなどの開発、製造、販売です。
(6) 新会社の売上は、1999年で230億円、2002年で450億円と倍増を計画しています。
(7) 6月末に開催する芝浦製作所の定時株主総会で承認可決後、 10月1日に新会社発足、営業開始を予定しています。


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