製品化の背景と狙い

 98冷凍年度のルームエアコン国内需要は、 景気の低迷及び住宅着工件数の減少に加え夏の天候不順も影響し、 前年比約91%の約650万台が見込まれています。 しかしながら、99冷凍年度は寝室・子供部屋等への買増しやリビングルーム等の安定した買替需要により対前年比105%の680万台前後が予測されています。

 近年、花粉症やアトピー性皮膚炎などアレルギー性疾患の増加や、 新築住宅や新しい家具などから発生する化学物質への関心の高まりに伴い、 快適で健康的な生活を送るために屋内環境の空気の質を向上させるニーズが高まっています。 一方で、オゾン層保護を目的としたモントリオール議定書に従い、 従来のエアコンで幅広く使用されてきたHCFC系冷媒(R22)は、 2004年には本格的な生産規制が始まり、2020年に全廃が決定しており、 それに代わるオゾン層を破壊しない新冷媒HFC系冷媒(R410A)への転換が空調業界の課題となっています。 また新省エネ法など今後地球環境保全に対応して法的規制が施行される予定となっています。

 このようなニーズに対応し、当社は新製品の空気清浄機能をより改善させ、 室内環境、空気の質の一層の向上を図っています。 さらに新冷媒HFCを採用することで地球環境を保護すると共に、 新冷媒の特性である低温時の暖房能力アップを大幅に向上させ、 冷暖房タイプのルームエアコンが普及率が低い地域も含めて充分な冷暖房能力と新省エネ法に対応し効率向上を図った新製品を提供して行きます。


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