開発の背景と狙い

 98年度の冷凍冷蔵庫の市場は、堅調な買替需要に支えられ年間約490万台の規模が予想されます。
 近年、料理や食事に対するこだわりが高まり、これに伴って、 冷蔵庫で食品を保存する際においても、 素材の持ち味や鮮度をそのままの状態で保つ機能が求められています。
 一般に食品の鮮度を保つには、 (1)低温(2)恒温(一定の温度)(3)高湿の3つの要素がともに必要とされています。 しかし、1つの冷却器で温度帯の異なる冷蔵室と冷凍室を同時に冷却していた従来の冷蔵庫では、 きめ細かい温度制御が難しく、設定温度に対して庫内の温度が大きく変動していました。 また、冷蔵室内の食品や空気中に含まれる水分が霜として冷却器に付着して庫外に排出されていたために庫内の湿度が低下し、 食品が乾燥してしまうといった問題がありました。
 当社は、このような課題に対応するために、 冷蔵専用・冷凍専用の独立した冷却器を採用することで庫内の温度変動を抑え、 さらに霜が溶ける際の水分をファンで還元させながら冷却することで冷蔵室内を高湿状態(湿度約70%) に保つことのできる冷蔵庫を商品化します。


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