開発の背景

 事務所から排出されるゴミの40%以上は紙ごみとされており、 読み終えた新聞や雑誌、使い終わったコピー用紙などの古紙を原料とする再生紙の定着はゴミ減量化対策の重要な柱とされています。
 また、紙の原料となるパルプを古紙から生産すると、 森林資源から生産する場合に比べて約6分の1のエネルギーで済みます。 さらに、古紙1トンは立ち木約20本に相当するため, 古紙を活用することにより省エネルギーと森林保護を図ることができます。
 しかし、97年に生産された紙の古紙利用率は54%以下にとどまっています。 こうした古紙リサイクルの伸び悩みの一因は、現在の古紙リサイクル工程では、 印刷されたインクなどの異物を取り除くための脱インク工程と、 古紙パルプを白くするための漂白工程が不可欠であり、 これが再生紙のコストアップの要因となっているためです。
 本インクを利用することでこの問題は解決され、 簡単な装置で安価にインクの色を消し、 脱インク工程と漂白工程を経ずに古紙を製紙工程にまわすことができるので、 低コストで容易な紙のリサイクルが可能となります。


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