本開発品の主な特長

  1. 120度以上で加熱するか溶剤を使用することにより、 インクの色を消去することができます。 これまでに、赤外線を用いて特殊なトナーを1枚ずつ消去する方法などが開発されましたが大量処理が困難でした。 このインクは紙をまとめて加熱するか溶剤に漬けることにより、 従来は困難だった大量処理を容易に可能としています。

  2. インクの組成成分として、色素、発色剤のほかに、独自に消色剤を付加しています。 熱や溶剤より発色状態の色素と発色剤の結びつきを切断すると同時に, 発色剤と消色剤を結びつけることにより、色の消去状態を固定することができます。 このため、従来の古紙リサイクル工程では必須だった脱インク工程と紙の漂白工程が不要となり、 リサイクル工程を大幅に縮小することができます。 そして、リサイクル用紙のコストダウンや脱インク工程での廃棄物削減、 リサイクル工程での使用エネルギーの大幅削減(=COの排出削減)を促進することができます。

  3. インクの成分としては,色素には感熱紙などに広く使用されているロイコ色素, 発色剤には食品添加物の没食子酸プロピル、 消色剤には人間の胆汁に含まれている成分であるコール酸を採用しています。 さらに溶剤として注射の際の殺菌などに使用されるイソプロルアルコールなどの使用が可能となっており、 人体に対して極めて安全なものとなっています。


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