新製品の概要

  1. 低消費電力の実現
    (1) 600Vタイプについて
    IPMやIGBTを構成するチップにトレンチゲート構造を採用することでの1.6V標準と当社従来比で約30%のオン電圧の低減を実現しています。
    (2) 1200Vタイプについて
    定格電圧1200Vに対応させるために、 コレクター層を厚くするノンパンチスルー(NPT)構造の薄形プレーナタイプのチップを採用し、 あわせてパターンの微細化を図ることでオン電圧の低減(当社従来比20%低減)を実現しています。

    オン電圧比較

  2. 小形化の実現
    モジュール内部の配線を立体構造化させるとともに、 チップを実装する基板面との密着性を損なわないスクラブレスチップマウント方式を採用することで、 絶縁セラミックス基板の最小化を図っています。 これにより、パッケージサイズを当社従来比の約半分にまで小形化させることを実現しています。 

    定格600V/200Aの場合

  3. EMIノイズの低減
    パッケージ内部のフリーホイリングダイオードがオフした瞬間に発生する逆電流の変化率を低減(逆回復特性の改善)することで、 機器の誤動作などの原因となるEMIノイズを低減しています。

  4. 豊富なラインアップ
    今回、小形化を図った5種類の新パッケージで、600Vタイプ、 1200Vタイプともに50Aから600Aまで対応できる計17品種(IPM 15品種、IGBT 2品種)をラインアップとしてそろえています。 IGBTにおいては、並列に接続して使用することで、数キロワットから、 大形電力装置などのメガワットクラスの機器の制御にまで対応させることが可能です。


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