商品化の背景と狙い

 下水の大規模集約処理が適している都市部と異なり、 農村部では小集落が散在しているため、 農林水産省により小規模分散型施設である「農業集落排水処理施設」の設置が進められています。 また、排水処理工程で大量に発生し廃棄物となる汚泥を土壌改良材や特殊肥料として農地還元することも農林水産省より推奨されています。

 「農業集落排水処理施設」の普及とともに、 小規模処理場での汚泥発生量の増加による処理方法の問題が深刻化していますが、現在は、 脱水処理後に補助燃料を用いて焼却し焼却灰を埋め立て処理したり、 海洋へ投棄するなどの産業廃棄物処理が一般的です。
 しかし、埋め立て処分場の延命化が叫ばれている状況において乾燥処理による汚泥の一層の減容化や有効活用に対する必要性が高まっている中で、 予算上の制約などにより乾燥処理まで実施している自治体は少なく、 低価格で効率のよい汚泥処理システムが求められていました。

 当社は、複数の「農業集落排水施設」間の共同利用により稼働率を上げることができ、 乾燥処理を行うことができる「移動式汚泥処理車」を92年に開発し、 自治体への提案活動と製品性能の改良を進めてきましたが、 今般、農林水産省の設置許可を受けた3つの自治体への納入が正式に決定しました。


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